■パーソナル・コーチングの存在をご存知でしたか?
「コーチング」はよく聞きますが、それをパーソナルでやるというのは知りませんでした。
最初は知人の紹介でパーソナル・コーチングの説明を聞くことになり、「コーチング」というと管理職のイメージがあったため、自組織の管理職に紹介しようと考えていました。ところが、話を聞き進めるうちに、私自身が今後のことを考えるタイミングとパーソナル・コーチングのキーワードが重なったため、「まずは私が受けてみよう」という思いに至りました。
これまである程度のことは達成してきたので、今後、どのようにこれまで以上の目的を作り、どのようにキャリア形成をして行くかを考えるタイミングでのパーソナル・コーチングは好機だと感じました。
■パーソナル・コーチングで最も印象に残ったフレームは何ですか?
パーソナル・コーチングを通して、“目的・目標・施策”という言葉を論理的に学び、腹落ちさせることができました。「そもそも何のためにやっているか」「常にそこに立ち返られるもの」がすごく大切。分かっているようで分かっていませんでした。目的がないところに目標も施策もない。そのように考えて行けば良いことを学びました。これまでも自然にできていたことではあっても、フレームを学び、あてはめることによって、それが間違いではなかったと知ることができました。
私がいまの会社への転職を決意したのは、当時の社長が「会社が何をしようとしているのか」を話してくれて、そこに共感したからでした。転職後、苦しい時期が続き、私が信頼を置く方に悩みを吐露した際、「何のために転職したの?」と聞かれ、目的を思い出させてもらったこともありました。思えば、ずっと前から「何のために」を知ることによって心を決め、迷いから抜け出して来ました。パーソナル・コーチングで学んだ「目的」の重要性が私の経験と重なり、納得もできましたし、今後の考え方の土台にもなりました。
100年以上続く企業は、理念があって共有化されている。理念に対して話し合える場所もある。自社はいま過渡期にあり、そこに課題があると感じます。目の前にいろんな問題がでてくると、なかなか理念や目的に立ち返ることがし難くなりますが、どんな状況であっても「何のために」が共有され向き合う組織でないといけないことを学んだので、今後、機会を見つけて提言もして行こうと思います。
■パーソナル・コーチングを通して、変わったことはありますか?
仕事の仕方が変わりました。適切な順番でお客様に伝えるようになりました。これまでもできていたとは思いますが、フレームにあてはめることによって、私自身も伝えやすく、お客様にとっても分かりやすいご案内ができるようになりました。
■パーソナル・コーチングを通して確信した上司の心得とは?
営業職の場合、部下の問題を解決するために「売り方」を教えるだけで売れるかというとそうではありません。「そもそも何のために」を理解できていないと、壁にぶつかった時に戻って来られなくなってしまいます。特に若い頃は、「目的が重要」と言われても理解できず、とにかく何が何でもがむしゃらでやるしかない時期もあるかも知れません。ただ、いずれ「目的の重要性」を理解する日のために、常に「何のために?」を伝えられる、または、問いかけられる上司であるべきだと思います。
■パーソナル・コーチングのおすすめポイントはどこにありますか?
「自分自身を知る」ということを教えてもらえることは大きいです。コーチが第三者として私を見て教えてくれたことによって確信と自信を得ました。それによって将来像を描くことができました。
■パーソナル・コーチングはどんな方におすすめですか?
忙しくしている人。忙しくしている人は判断力があり判断が早いです。または、自分に自信がないからこそ忙しくしている人がいるかも知れません。忙しくしている人にこそ、自身を振り返る時間が必要だと思います。パーソナル・コーチングは1.5時間が3回。365日のうち、たったそれだけでも良いので、自身の振り返りのための時間を作る人になれると良いです。常に自分を見つめ直す。「急いでゆっくり」「前に進みながらしっかり考える」そんな人生の歩き方をおすすめしたいです。