コラム|組織の悩みを解決!管理職に必要な要素とは?


組織の悩みを解決!管理職に必要な要素とは?

監修:人財工房ヒューマン・クラフト代表 西谷晴信


 

管理職のよくある悩み

1. 離職率が高い
2. モチベーションが低い
3. 信頼関係・協力関係が希薄

まずは一度立ち止まって、振り返ってみてください。あなたの会社の管理職は、管理職自身が輝けていますか?そして、無限の可能性を信じてチャレンジし続けられていますか?

 

1. 離職率が高い

かつては、若い世代の退職の理由の1番は「人間関係」でした。でも今は違います。「この会社にいても成長できないかも」という「成長予感」が1番になっています。

なぜか? 先輩や上司が輝いていないから・・・ 

みんなが自分の仕事に誇りを持ち、仕事への意味付け、生きがい、やりがいを感じて仕事をしていたらそうはなりません。管理職は若い世代に言葉や態度でそれを伝えていかなければならないのです。まずは、管理職がしっかり輝くこと。自分の可能性に挑戦し続けることが重要なのです。

 

2. モチベーションが低い

あなたの会社の若手社員は、コピーひとつにも「意味付け」ができますか?
「コピー1枚お願いね。白黒で。」と言われたときに指示通りにコピーを取るのはただのアウトカム(結果)です。これでは成長できません。
「~を超えて」という接頭語の「メタ」を加えてメタアウトカムにしないといけないのです。

 

コピーを1枚とることに工夫ができること、頼まれた人に期待以上の感動を与えるためにはどんなコピーの取り方ができるかを考えること。
「このアウトカムの先に何があるの?」つまり「このコピーはそもそも何のためなの?」それが分かれば、「A3で拡大コピーしましょうか?」とか「この数字の部分は見にくいので、コストはかかりますが白黒じゃなくてカラーの方が良くないですか?」といった「提案」ができるようになります。それが期待を超える、ということです。

メタアウトカムを習慣化できれば、自分の仕事の大切さを知り、より丁寧に仕事をすることができる。つまり、雑用がなくなる。頼まれた用を雑にするから雑用になるのです。嫌々仕事をするのと、意味付けをして仕事をするのとでは大きく2つのことが変わってきます。

モチベーションがあがる
仕事のクオリティがあがる

それらの効果として言動も変わります。メンバーやクライアントに温かい声がけができるようになります。結果、副次的に評判もあがり、給料もあがる。どんな仕事もどういう意味付けをするかが大切なのです。管理職は、そのことを伝え続けなければなりません。

 

3. 信頼関係・協力関係が希薄

ポイントは、「人間観」「人間力」「利他の心」「挑戦し続ける心」

まずは、管理職がそれらを体現し、部下のお手本になることです。

 

・人間観

部下を見たときに「この子は無限の能力と可能性がある」と常に期待をして新しい仕事を任せ、期待をしているからこそ厳しく叱る。そんな人間観を持って接することが重要です。

・人間力

人間力には「知的能力」「対人関係力」「自己制御力」があります。

 知的能力:基礎学力と専門知識

 対人関係力:他者を尊重し、切磋琢磨し互いを高めようとする力

 自己制御力:意欲や忍耐力を持って自分らしい生き方や成功を追求する力

  ※内閣府「人間力戦略研究会報告書」(平成15年)より改編

・利他の心

「自分以外の誰かのために」という考えをみんなで持てれば、みんなが協力しあい、協調しあい、結果、パフォーマンスの高い成果につながります。

・挑戦し続ける心

持って生まれた可能性を十分に開花させている人は多くありません。どこかであきらめたり、自分にはどうせ無理と思ってしまいます。上司と部下の関係性であれば、上司は自分の可能性にチャレンジし続ける姿を部下に見せなければなりません。

 

4.まとめ

ダイヤの原石である部下を育てたければ、自分がダイヤとして輝いていなくてはなりません。管理職には、まずは自分が体現して見せることを求めてください。事あるごとに部下に意味付けさせてください。

この仕事をやり切ったあとに何が起こるか、この仕事がどんなふうにつながっていくのかを見せたり伝えたりさせてください。それが、管理職の悩みを解決するための第一歩です。まずは問題の対象を管理職自身に向け、自らを変えるところから始めることが重要なのです。

 


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