ー幕末の藩士に想いを寄せてー
国指定重要文化財 熊谷家住宅
ー幕末の藩士に想いを寄せてー
国指定重要文化財 熊谷家住宅
国指定重要文化財 がイベント会場として貸切で利用できます
1768年に初代熊谷五右衛門芳充(ごえもんよしあつ)により新築したものと伝えられている熊谷家住宅は、主屋、離れ座敷、宝蔵、 本蔵の四棟他、土蔵など 10 数棟がその広大な敷地に立ち並んでおり、国の重要文化財に指定されています。 4代五右衛門義比(ごえもんよしかず)が長崎において親交のあったドイツ人医師シーボルトに贈られたというピアノは イギリス製のもので、現存する中で、日本に最初に伝わった日本最古のピアノとしても有名です。萩藩筆頭御用商であり、多くの志士達や文化人達も足繁く通った歴史ある熊谷家の空間を研修会場やご商談などのレンタルスペースとして、利活用いただけます。ご相談によってはご宿泊いただくことも可能です。
施設概要
熊谷家の歴史
熊⾕家は江⼾時代、主に問屋と⾦融・仲買を業とし、宝暦4年(1754)以降、萩藩御⽤達商⼈として、当時の古⽂書によると、藩財政の65%を任されていたそうです。ちなみに御⽤達商⼈の役割というのは、①藩への⽶銀の調達、②札銀の信⽤とその信⽤の確保、③藩主導の頼⺟⼦数への出資、④藩から「御預ケ銀」と託され、運⽤(廻シ⽅)利息を上納困、⑤困窮する家⾂の救済、借銀の肩代わりと返済などがあります。(詳しくは資料をご覧いただけますので、美術館にお声かけください。) また熊⾕家は、代々「報本反始(⾃分達の存在の根源へのご恩を忘れず、本に報いる⼼がけで世の中全体へ貢献する)」の思いを胸に、広く世の中へ寄与、多くの⽅々を⽀援し続けて参りました。現在の熊⾕家住宅は、当家初代の熊⾕五右衛⾨が明和5年(1768)50歳の時に新築したとされ、主屋・離れ・本蔵・宝蔵の4棟が国の重要⽂化財に指定されています。熊⾕美術館は、そのような歴史の中で継承されてきた貴重な歴史遺産を広く公開するため、9代⽬の私の祖⽗が昭和40年(1965)4⽉に開館しました。熊谷家の庭には樹齢300年を超える大きな黒松が美しく佇んでいます。何百年という歴史を見届けてきたこの松は、永年、影向の松として讃えられ、能舞台の鏡板に描かれた老松を髣髴とさせます。そして藩主御成りの際には、松前に舞台が張られ、能が舞われました。熊谷家には演目の記された書や当時の舞台衣装が大切に伝えられえています。また松を裏から眺めますと、枝を深く垂れ下げた姿に選定に携わられた代々の職人の方々の心意気すら感じ取ることが出来ます。「影向」には神仏が姿を現すという意味があり、影向の松は神仏が降臨すると伝えられる松です。
悠久の時の流れと共に、この影向の松の存在を実感、恩恵を受けていただけたら幸いです。
(出所:公益財団法人熊谷美術館 https://kumaya.art/history/histor/)
平面図(網掛け部が建屋)
モデルケース
2泊3日で行う研修の行程の中に、萩市内見学やオプションツアー(アトラクション)を盛り込んだモデルケースです。
【1日目】移動→萩市内見学→熊谷家にて研修・懇親会→萩市内宿泊
【2日目】熊谷家にて終日研修→萩市内宿泊
【3日目】熊谷家にてオプションツアー参加→移動
オプションツアー・アトラクション
① 熊谷家当主による熊谷家ツアー
普段上がることのできない重要文化財の中まで、熊谷家当主が自らご案内します。熊谷家に伝わる歴史や家訓、精神性などを含めた特別なガイドツアーです。日本最古のピアノや禅的趣向を凝らした庭園なども見どころです。
② 藍染作家 藍染しんごによる藍染体験
熊谷家の4代目がシーボルトに藍染の研究の論文(高野長英:蘭訳)を提出して、シーボルトが持ち帰り、現在はドイツのボーフム大学に所蔵されており、藍染と熊谷家には深い繋がりがあります。
江戸や明治の筒描染や型染などの技法を駆使しながらも、独創的な抽象表現を藍染で確立する美術家、藍染しんご氏を講師として藍染体験をお楽しみ頂けます。
③ ホロスコープ・バイオグラフィ(人と宇宙の星の話) 濱田さやか
人と星には切っても切れない繋がりがあり、人は星のエネルギーに影響を受けて生活をしています。生まれた時の星空は人それぞれ違う星の配置を持っていて、それによって自分の持っている性質も決まっています。
本講座では、宇宙と人間の関係性や個人の性質を知るきっかけづくり、新たな自分との向き合い方を違う角度から発見する機会づくりを提供します。
④ 地球にも人にも優しい石けん作り
99%以上植物由来で作られた石鹸を使って、自分の好きな香りで石鹸をお作りいただけます。赤ちゃんや敏感肌の方にも安心して全身にお使いいただける美容石鹸です。お肌にやさしいナチュラルな石鹸を作る楽しさと、出来上がった時の達成感と使い心地をぜひ体感してみてください。
⑤ 能のお話と鼓打ち体験
江戸時代に熊谷家では毛利のお殿様をお招きし、月見能が催されていました。当時の衣装や演目も熊谷家に所蔵されています。
重要無形文化財総合指定保持者 能楽師の大倉正之助氏を講師として、能にまつわるお話や鼓打ち体験をお楽しみいただけます。
⑥ 表千家教授による茶道体験
熊谷家では代々お茶が嗜まれていました。特に明治になって、日本文化が衰退していく中で、表千家家元碌々斎宗匠・樂慶入・袋師土田友湖らが明治8年と15年に熊谷家に逗留し、苦しい時代を皆で乗り越えたという歴史があります。日本の伝統文化である茶道を学び体験していただくことができます。
⑦ 和の「香」文化体験
仏教とともに伝来したお香。お香の原料の香りを一つずつ聞いていただき、ご自身で調香したお香で香袋や香紙などのアイテムをお作りいただけます。
平安時代の貴族たちが香りを自ら調合して楽しんでいたように、目に見えない香りを作り、マインドフルネスな時を楽しみましょう。
⑧ 約400年続く萩焼の釜元めぐり
400年続く萩焼の窯元が直接その魅力を伝える特別なガイドツアー。
職人の技術や工房の雰囲気を間近で感じながら、萩焼の歴史や制作過程について学びます。実際に手に取って、その美しい質感や色合いを確かめることもでき、伝統と創造が交差する世界に触れる貴重な体験をお楽しみいただけます。
⑨ 萩の町を巡る歴史探検ツアー
歴史情緒あふれる萩の町を歩きながら、幕末の偉人たちが生きた時代へタイムスリップしませんか?世界遺産にも登録された歴史的な町並みを巡りながら、ガイドと一緒に萩の隠された物語を探る歴史探検ツアー。歴史好きにはたまらない、知識と感動が詰まった旅へご案内します。
⑩ 夏みかん・甘夏狩り(期間限定※5月上旬頃)
萩で一番古い夏みかんの樹は、熊谷家の畑にありました。江戸時代にも夏みかんが食されていたことが熊谷家の古文書にも記載されています。
現在も畑に夏みかんの樹があり、期間限定で夏みかん狩りを楽しんでいただくことができます。
アクセス
【新山口駅】から 高速バス・スーパーはぎ号で「萩・明倫センター」下車で約1時間20分
【山口宇部空港から】 バス(貸切チャーター)で中国道「小郡」から「十文字」インター経由で約1時間30分
【萩・石見空港から】 バス(貸切チャーター)で国道191号線経由で約1時間20分
【新大阪から】 山陽新幹線経由「新山口」下車、バス利用で約3時間30分
施設基本情報
名前 | 国指定重要文化財 熊谷家住宅 |
所在地 | 〒758-0052 山口県萩市今魚店町47番地 |
電話番号 | 0838-25-5535 |
駐車場 | あり |
普通車50台程度(大型バス3台可)無料 | |
営業時間 | 通常午前10時〜午後16時(団体利用の際は相談可) |
定休日 | 年末年始 |
利用料(税込) | 【企業研修プラン】 |
・研修+体験コンテンツ1種:150,000円(1日利用) | |
・研修+講演会:100,000円+講師謝礼(要相談)(1日利用) | |
・研修:100,000円(1日利用) | |
【イベントスペース利用(非営利目的)】 | |
・1日利用:60,000円 | |
・半日利用(10-12時):20,000円 | |
・半日利用(13-16時):30,000円 | |
【イベントスペース利用(営利目的)】 | |
・1日利用:80,000円 | |
・半日利用(10-12時):30,000円 | |
・半日利用(13-16時):40,000円 | |
支払い方法 | 現金 |
予約 | 要事前予約 |
Wi-Fi | あり |
利用者は無料で使用可能 | |
電源 | あり |
利用者は無料で使用可能 | |
利用可能備品 | 【スペース】 |
・主屋 | |
・離れ | |
【サービス・設備・備品】 | |
・イベント設備 | |
・トイレ | |
・プロジェクター | |
・スクリーン | |
・ホワイトボード | |
・講演台 | |
タバコ | 禁煙 |
トイレ | 洋式トイレ |
バリアフリー | 車椅子での利用可能(一部不可) |
ホームページ | https://kumaya.art/ |
施設よりメッセージ
ご宿泊いただくことも可能です。利活用くださることが文化財を未来へ繋げる一助になりますので、ぜひ積極的にご活用ください!
萩市について
(出所:萩市観光協会公式サイト https://www.hagishi.com/oidemase/)
みなさんは萩についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
城下町の古い町並みや萩焼、そして吉田松陰、高杉晋作など維新の原動力となった勤皇の志士たち などなど・・・
「来てみるまでは、萩が山の中にあると思っていました。」とおっしゃる方が意外に多いのですが、萩は日本海に面しています。萩市街地は、阿武川の下流が松本川と橋本川に分かれそれぞれが日本海へと通じる三角州の上に発達したまち、つまり、水の都ともいえるのが萩のまちです。
そして、三角州の西端写真中央に、ぽつんと見えるきれいな三角形の山が指月山(しづきやま)で、いまから約400年前、この山のふもとに萩城が築城されました。
慶長9年(1604)、関ヶ原の合戦の後、毛利輝元卿(毛利元就の孫)が防長二州36万石の居城として萩城を築城し、明治維新に至るまでのおよそ260年間にわたって、萩は防長二州の中心として栄えました。
その城下町のたたずまいや、当時の町割りなどがよく残されていて、江戸時代の城下町絵図をそのまま用いることができる『古地図で歩けるまち』です。
写真|松下村塾
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