登山、焚き火、バーベキューなど 高尾山の楽しみ方は百人百様
ワーケーションで大人気! 高尾山麓の体験型ホテル「タカオネ」
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ワーケーションで大人気! 高尾山麓の体験型ホテル「タカオネ」
タカオネとは?
今回は、ワーケーションで大人気の宿泊施設「タカオネ」へお邪魔してきました。
「高尾山」登山の玄関駅となる京王線「高尾山口駅」から徒歩1分の立地です。
「高尾山口駅」までは新宿駅から電車で1時間弱で来ることができ、都心から気軽に来れるアクセスの良さと豊かな自然環境を兼ね備えたワーケーションにピッタリのおすすめ施設です。
「高尾山」は2007年ミシュランガイドで最高ランクの三ツ星を獲得して以降登山客が急増し、登山人口が世界一の山となったそう。
アクセスが良い上、誰でも簡単に登ることができる山ということで、平日でも外国人や子どもからお年寄りまで老若男女の多くの観光客でにぎわっていました。
電車を降りた瞬間から「気持ちがいい!」と感じたほど、山々に囲まれた緑豊かな自然が出迎えてくれ、空気も都心とは違って美味しく、到着早々から気持ちがゆったりしてリラックスできる場所でした。
そんな「高尾山口駅」の真正面にあるのが「タカオネ」で、宿泊客だけではなく高尾山麓を訪れた全ての人が気軽に利用できる開かれた宿泊施設なんです。
施設概要
「タカオネ」は、京王電鉄株式会社が手がける「高尾山口駅前」の体験型ホテルとして2021年7月にオープンしました。
施設運営は、未活用不動産などを再活性化させ、主にスポーツ合宿などを専門に扱うまさに体験型施設のプロ集団である株式会社R.project(アールプロジェクト)が行っています。
「タカオネ」では焚き火やバーベキューも手軽に楽しむことができ、いつもとは趣向を変えたチームビルディングを取り入れることができることから、大人気のワーケーション施設です。
いつもとは違った場所でリラックスしながら行う企業研修は、人と人との心の距離が縮まりやすく、いつもより効果的で実りある研修になりそうです。
公式サイト
https://takaone.jp/
タカオネへ入ってみると…
正面入口を入って右側にはフロント、左側にはレストランがあり、正面には「焚き火」を楽しむことができる「NAKA-NIWA」が広がっています。どこを見渡してもワクワク楽しくなるようなアウトドアな装飾がいっぱいで、これから始まる「タカオネ」での時間に期待が膨らみます。
客室をご紹介します
高尾でたくさんの体験をしてもらいたいという想いから、「タカオネ」には全ての客室にテレビや時計のご用意がありません。
客室内のテーブルやイスは壁にかけてあるので、お部屋を広くゆったり使用することが可能です。必要になったときはお客様ご自身でおろして準備するのも「タカオネ」スタイル。
テーブルのデザインは自然に造詣が深い地元のデザイナーさんによるもので、客室ごとに全てデザインが異なるそうです。
スーペリアルーム(51㎡~)
シングルベッドが2つ、布団が最大5セットある定員7名の広めのお部屋です。
大きい会議室を予約しなくても、このお部屋に集まって持ち込んだプロジェクターを壁に投影して10名くらいでミーティングをすることができるので、企業合宿やワーケーションにも人気があります。
スーペリアルーム<2段ベッド>(38㎡~)
2段ベッドが2つ、布団が最大5セットある定員9名のお部屋で、グループやファミリーに人気があります。
つづいて、会議室をご紹介します
フロントにお声がけすれば、会議室に常設されている備品以外にも、ボールペン・サインペン・付箋・模造紙などの貸し出しも可能です。
2F Hall(約143㎡)
ミーティングやイベントに使用できる定員約60名の会議室です。
ライトはむき出しでシンプルだけどオシャレ。大きな鏡もあってダンスやヨガなどのグループのご予約もあるそうで、幅広い用途で利用が可能です。
常設の備品にはプロジェクター・スクリーン・ホワイトボード・ペン・マイク・スピーカーがあります。
2F Lounge(約100㎡)
定員約25~30名ほどの、様々なスタイルのテーブルやイスが設置された変化に富んだカジュアルな会議室です。
企業研修では、チームごとで各テーブルに分かれてワークなどを行い、全体で集まるときは真ん中の大きいテーブルで行うという使い方が多いそう。
常設の備品にはプロジェクター・スクリーン・ホワイトボード・ペンがあります。
その他の設備
「タカオネ」の魅力的なスペースをまだまだご紹介します。
1F NAKA-NIWA
「タカオネ」では他の宿泊施設ではあまり見かけることがない貴重なアクティビティがあり、ここNAKA-NIWAで「焚き火」を体験することができるんです。
企業研修のチームビルディングの一環として「焚き火」体験を取り入れる企業も多いそうで、参加者同士が共通に見るものが存在することで精神的な安心感が生まれ、上下の立場などを超えて日常の関係性がグッと高まる効果があるとか。
「焚き火」を囲うと非日常感がより一層高まり、特に何をすることもなくボーっと眺めているだけでも癒されるそうです。
全ての宿泊プランに、「薪一束」がアメニティとして用意されています。ぜひ体験してみてください。
1F Store
フロント横にあるオリジナルショップで、高尾山オリジナルの限定グッズやUSEDのアウトドア商品なども揃っています。
登山用のレンタルシューズも充実していて、子ども用シューズは15cmからご用意があり、小さいお子さま連れファミリーにも大変喜ばれているそう。
企業研修では、みんなで登山を楽しむ企業もあれば、早朝をフリータイムにして希望者だけが高尾山の日の出ハイクを楽しんできてもOKとする企業も多いようです。
たとえ高尾山に登るつもりがなかった方でも、いざ高尾に来てみてやっぱり登ってみようかなと心が動いたときには、「タカオネ」で靴が借りれちゃう。だから、事前に計画を立てて準備をして来なくても、高尾に到着してから心のままに決めても大丈夫。色々な選択の可能性を繋いでくれて到着してからでも体験できてしまうのが「タカオネ」ならではです。
(レンタルシューズ:ご宿泊者は無料、ご宿泊者以外は1日220円)
1F シャワールーム
登山後などのシャワー利用だけでもOK。
ご宿泊者は無料、ご宿泊者以外は1回500円です。
2F ランドリー
たくさん遊んで汗をかいたり汚したりしても、共用のランドリースペースがあるので安心です。
近くにはおむつ替えベッドも設置されています。
街のテラス
屋外にある「街のテラス」は、宿泊客だけでなく誰でも利用することができる休憩スペースで、ペットの同伴や飲食物の持ち込みがOK。
開放的な気分で食事や休憩をとることができます。
「タカオネ」の田中様にテラスでお話しをうかがいました
【編集部】「タカオネ」のコンセプトを教えてください。
【タカオネ・田中様】「タカオネ」では「不便益」というワードを大事に掲げているんですが、お客様に全てを過保護にやってあげるのではなく、不便なところを工夫して体験しらもらうことによって、生活の楽しさみたいなものをお客様に楽しんでいただきたい。我々もお客様と一緒に楽しんでいきたいというコンセプトなんです。
実は、お客様に高尾を体験してもらってワクワクしてもらうことが一番大事ではありますが、その加減がとても難しいです。たとえば「タカオネ」ではあえて客室にテレビをご用意しておらず、そういったところも含めて楽しんでもらう目的があるのですが、宿泊施設としてはお客様に限りなく便利にしてあげたい志向がどうしても出て来てしまいがちなんです。しかし、なんでも便利に揃い過ぎてしまうと「タカオネ」のコンセプトとは違ってしまう…。我々も日々迷ったり、立ち止まって試行錯誤しながらやっています。
(写真はお話しをうかがった田中様です)
【編集部】最近では「ワーケーション」が企業研修のブームになっていますが、「タカオネ」をご利用されるお客様はどういった方が多いんですか?
【タカオネ・田中様】コロナの時期は都境をまたがなくて済むので罪悪感なく利用できるという声があってファミリー層のご利用がとても多かったんですが、昨今ワーケーション文化がすごく根づいてきて、昨年の秋頃から「タカオネ」でも企業のワーケーションなどでのご利用がとても多くなってきています。
その他にも、大学のゼミや中学・高校の部活動の合宿などの団体グループから、みんなでバーベキューをしたり息抜きをしに定期的に来てくださる個人グループのお客様も大勢いらっしゃいます。
様々な年齢層のお客様がいらっしゃいますが、「タカオネ」でやってみたいことは皆さん重なっていて、どの年代の方もバーベキュー・焚き火・懇親会などを楽しんでいただいています。
【編集部】ご利用されたお客様からの評判はいかがですか?
【タカオネ・田中様】「バーベキューが楽しかった」「焚き火が楽しかった」といった声などをよくいただき、非日常感をちゃんと味わってもらうことは何よりも嬉しいですね。
実は自分でも「焚き火は本当に楽しいのかな…!?」とちょっと懐疑的なところもありましたが(笑)、いざやってみるとものすごく貴重な体験で、「焚き火」って目のやり場があって、ボーっとしていても大丈夫なので、何か安心感があって、人との距離がすごく縮まります。「私には焚き火がないとダメなの」と仕事終わりにチャージしに来てくださるお客様もいらっしゃるくらいなんですよ。
また、「タカオネはキレイだった」という声は多くいただいています。非日常感を味わってもらうためにもそこは大前提なので、当然ではありますが宿泊施設としてお客様に気持ちよくご利用いただくために一番大事に徹底している部分でもあります。
【編集部】「タカオネ」にはたくさんのおもしろそうなアクティビティ・プログラムがありますね。
企業研修ではどのようなプログラムが人気なんですか?
【タカオネ・田中様】企業研修でも、やはり高尾山登山をメインに来てくださるグループが多く、泊まったからこそ体験できる「高尾山のご来光」はぜひ味わって欲しいですね。始発電車で来てももう既に太陽が昇ってしまっているので、宿泊したからこそ見ることができるんですよ。「裏山サンライズハイク」というプログラムがあって、裏山を20分程度登れば眺望が開けるところがあるので、そこで日の出を見ながら朝食にご用意しているテイクアウト用のサンドイッチを食べたり、コーヒーを自分で入れて飲んでみたり、ご来光というのはジーっと見ているだけでも飽きません。そういう時間をみんなで過ごすのはきっとおもしろいのではないかということで人気があるプログラムなんです。
また、「高尾山クリーンアップハイク」というプログラムも人気があります。ゴミ袋やトングなどを持ってチームビルディング形式で高尾山のゴミ拾いをしてもらうプログラムです。思い思いのルールを決めるところから楽しんでもらったり、チームごとに競ってゴミ拾いを体験してもらう中でコミュニケーションをたくさん取りながら楽しんでいただいております。
【編集部】自然に触れてみたいけど「アウトドア」って初心者にとってはハードルが高いイメージがあるので、「タカオネ」みたいな場所があると小さい子どもがいてもちょっとやってみようかなとなれそうですし、とてもいいですね。
【タカオネ・田中様】そうなんです、「タカオネ」は道具が本当に何も要らないんですよ。
ヘッドライト、トレッキングシューズなどのレンタルあるし、バーベキュー、焚き火台、着火剤などの用意も全てある。
フットワーク軽く行けるのが「タカオネ」の強みだと思っています。
「アウトドア」というとハードルが上がってしまうけど、高尾山は誰でも登れてしまう山ですし、高尾山は人が多いけど、実は裏手に行けば人が少ないところがあってコアなランナーも楽しめる場所もあったり、高尾山は本当に懐が深い場所なんです。その入口に「タカオネ」があることに意味があると思っています。
自分で工夫して深く高尾に踏み込みたければたくさんやれることがあって、「タカオネ」に泊まればここを拠点にそれができます。
そうでない人でたとえハイヒールで来た人でも、やっぱりせっかくだから高尾山に登ってみようかなとなれば、トレッキングシューズの貸し出しもあるので急遽行くことも可能です。
ご来光を見たいけどやり方がわからず、日が昇る前の暗さもわからないとなれば、前日までに連絡して空きがあればツアーガイドの手配もできたり、フォローすることも可能です。
「タカオネ」がそういった全ての人の入口になることができればとても嬉しいです。
【編集部】最後に「タカオネ」のスタッフ皆さまの想いなどを教えてください。
【タカオネ・田中様】元々高尾山は日帰り登山が主流で、「タカオネ」ができるまで高尾エリアには宿泊施設がほぼなく、近隣のお蕎麦屋さんなども夕方4時くらいに閉まってしまい、それ以降の時間何もなかったんですよ。
世界一登山者が多い高尾山は豊かな自然があり、都心から電車1本で来れて大勢の人が来てくれるという貴重な環境資源がある中で、高尾山登山の玄関口となる駅前という場所に新たに宿泊施設「タカオネ」ができることによって、高尾エリアの楽しみの入口になる役割を果たしていきたいという想いがあります。
また、高尾エリアの高齢化が進んでいく中で、「タカオネ」ができることによって近隣に新しいお店が立ち上がって若い人にどんどん来てもらったり、「タカオネ」だけはでなくゆくゆくは甲州街道沿いや高尾山麓の地域全体をもっと盛り上げて活性化し、色々な人が行き来して高尾を楽しんでもらえるような装置みたいな役割を果たしたいですね。
高尾が大好きでこの地域に入り込みたいという想いをきっかけに働いてくれるスタッフも多いんですよ。そういう想いをもった方と一緒に働けるのもおもしろいです。
まずはぜひ「タカオネ」に立ち寄ってみて欲しいですね。
【編集部】より
単純に施設をリノベするだけではなく、その土地や地域の特徴を生かしてCXを提供するR.project社のコンセプトはさすがだなと思いました。タカオネは自分たちもぜひ一度使ってみたいと思える本当に素敵な施設でした!(編集部 tomo)
今回取材させていただいた短い時間でも非日常感を味わることができ、ワーケーションがトレンドになっている理由がよく理解できました。「タカオネ」は年代やグループ層を問わず高尾に訪れた誰もが利用しやすい施設で、思い思いの高尾を体験できるのがとても魅力的だと感じました。ぜひ「タカオネ」で素敵な体験をしてみてください。(編集部 HB)
2023年5月にインタビューした内容となります。
(当ページの情報は取材時点での情報となるため、今後変更となる可能性があります。)
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